研究班紹介
研究組織
目的
本研究班の目的は、健康日本21(第三次)の推進と進捗評価を学術的観点からサポートすることである。具体的には、以下の4点を目的とする。
- 効果的な健康づくり施策に関する研究:健康日本21(第三次)で掲げる目標項目の達成に資する効果的な健康づくり施策を提案すること。具体的には、昨年度まで検討してきたアクションプランを改訂するとともに、国内外の優良事例を収集する。
- 健康日本21(第三次)の進捗管理に関する研究:健康日本21(第三次)の進捗評価を行うための手法を確立すること。具体的には、自治体を対象にアウトプット指標・中間アウトカム指標を収集し、PDCAサイクルに活用するための方法を提案する。
- 健康寿命の算出に関する研究:国民生活基礎調査データを使って健康寿命の令和7年値を算出し、健康日本21(第三次)の最重要目標である健康寿命の推移を把握すること。
- ウェブ研修会の開催:以上の成果を全国の健康づくり施作担当者に伝えて国民健康づくり運動の発展に資するため、ウェブ研修会を開催して研究成果の広報・周知に努める。
以上の研究を通じて、健康日本21(第三次)の推進と進捗評価を学術面からサポートし、国民における健康寿命のさらなる延伸と健康格差の縮小に貢献する。
研究計画・方法
令和7年度
- 効果的な健康づくり施策に関する研究:各研究分担者が担当する健康日本21(第三次)の領域・目標項目に関して、これまでに検討してきたアクションプランを改訂するとともに、国内外の優良事例を収集する。その上で、自治体・保険者・関係団体が取組むべき健康増進施策を提案する。
- 健康日本21(第三次)の進捗管理に関する研究:ロジックモデルのうちアウトプット指標(施策の実施状況、参加者数など)や中間アウトカム指標(対象とする地域や人の変化)について精査・見直しを行う。
- 健康寿命の算出に関する研究:健康寿命の算出に関する方法論上の検討を行う。コロナ禍が健康寿命に及ぼした影響について検討する。
- ウェブ研修会の開催:健康寿命(関連要因など)や健康づくり施策に関するウェブ研修会を開催する。
令和8年度
- 健康日本21(第三次)の進捗管理に関する研究:令和7年度の検討を踏まえて、都道府県・市町村が関係団体と連携して当該情報を共有・分析して、PDCAサイクルに活かしていく方法を提案する。
- 健康寿命の算出に関する研究:令和7年「国民生活基礎調査」及び「人口動態統計」データを用いて、健康寿命を算出する。これにより、平均寿命と健康寿命の動向、健康寿命の都道府県格差に関する目標の達成状況を評価する。
- ウェブ研修会の開催:上記の項目2及び項目3に関するウェブ研修会を開催する。